ウイスキー造りで使用する穀物
大麦
ウイスキーの主要原料の1つです。主に、麦を発芽させたモルト(大麦麦芽)にして利用されます。
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小麦
小麦は、世界3大穀物の1つです。
パン・パスタ・うどんなどの他、小麦の麦芽を多く使用した白ビールなどで利用されています。
小麦の麦芽は、大麦麦芽よりも酵素力が弱いです。
1万2000年以上前から食用として用いられている歴史があります。
初めは大麦などと同様おかゆにして食べていたそうですが、製粉する技術が発達し、小麦を様々な食品に加工するが容易になったことで重宝されるようになったそうです。
グレーンウイスキーの主要原料で、マイルドな風味とソフトな印象を与えるようです。
トウモロコシ
トウモロコシも世界3大穀物の1つ。
北米原産で、クリストファー・コロンブスが新大陸(アメリカ大陸)からヨーロッパへ持ち帰ったものとも言われています。
トウモロコシはたくさんの種類があり、私たちがよく食すスイートコーン・ポップコーン、その他にもデントコーン・フリントコーン・フラワーコーン・ワキシーコーン・ポッドコーンなどがあります。
ウイスキーづくりに使用されるのは、デントコーンです。
デントコーンは馬歯種コーンとも呼ばれ、粒が成熟すると頭の部分にくぼみ(デント)ができ、馬の歯のようになることから名前がついたようです。
主な用途は、コーンスターチ・飼料用・バイオエタノールの原料として使われます。
コーンウイスキー
コーンウイスキーは、トウモロコシを原料に80%以上用いたウイスキーです。
熟成年数は定められておらず、液色も透明なものがあります。
ジョージアムーンコーンウイスキー(Georgia Moon Corn Whisky)
とてもかわいい瓶に入っているウイスキー。「MoonShine」は「密造酒」の意味だそう。
禁酒法時代を彷彿とさせるパッケージは味があります。
ライ麦
別名「黒麦」とも呼ばれます。
ライ麦パンなどで利用されています。
もともとは小麦畑の雑草だったものが、コムギに似たものに進化した経緯があります。
現在栽培されているのは野生のものではなく、栽培種のライ麦です。
食物繊維やミネラルが豊富で、健康食品として多く使用されています。
現在の主要生産国はヨーロッパです。
アメリカンウイスキー・カナディアンウイスキーに欠かせない穀物であり、ライウイスキーとしてジャンルを確立しています。
ライはスパイシーで、オイリーなフレーバーが得られるのが特徴です。
ライウイスキー
原料としてライ麦を51%以上用いたウイスキーが、ライウイスキーです。
バーボンとは違い、スパイシーで辛口なのが特徴です。
ライウイスキーを2本、紹介します!
ノブ クリーク ライ(KNOB CREEK RYE)
ジムビーム7代目フレッド・ノーが復活させたライウイスキー。
力強い味と、ライ麦のスパイシーな風味が堪能できるボトルです。
ジム ビーム ライ(JIM MEAM RYE)
ライウイスキーが初めての方におすすめのボトル。
スパイシーで軽い口当たり、ほのかな甘みが感じられ、カクテルにも最適です。
米
世界3大穀物の1つ。
アジア圏では主食として食されています。
過去にライスウイスキーが製造販売されていたこともあり、ウイスキーの原料として用いることができます。
海外では、焼酎を木樽で熟成させたものをジャパニーズライスウイスキーとして売っているものもあります。
その他
アワ・キビ・ソバ・オート・キヌアなどの穀物も蒸留が研究されています。